冊子「災害時に困らないために・・・ 地震など万一のときに備えよう! 自分でできる“薬の情報”管理」 をリリースしました。

 東京大学 大学院薬学系研究科 医薬品情報学講座(※)では、冊子「災害時に困らないために・・・ 地震など万一のときに備えよう! 自分でできる“薬の情報”管理(ver.3)」を作成いたしました。
※「医薬品情報学講座」は、2015年4月1日付で「育薬学講座」に名称変更しました。

 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災では、多くの患者さんが毎日飲んでいた薬を失いました。 病院や調剤薬局に保管していたカルテや記録も見ることができません。 震災の混乱の中、救護所の医師や薬剤師は、患者さんがそれまで飲んでいた薬を特定できず、適切な対応ができないのが現状です。 1995 年の阪神・淡路大震災の時も全く同じことが起こりました。

 そこで、我々はこの問題を解決するために、2011 年 4 月に患者さん自身が今すぐにできる手作りの対策を冊子(ver.1)としてまとめました。 その後、文部科学省「平成 23 年度 大学における医療人養成推進等委託事業」の一環として、 患者さん、薬剤師・医師のご意見を反映して改訂をおこない、今回の ver.3 の発行に至りました。 本冊子による患者さんへの啓発は、地震などの災害時における患者さん自身の安心確保は言うに及ばず、 医師による適正な処方作成、薬剤師による確実な服薬指導に寄与するものと期待しています。

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冊子はこちらから閲覧・印刷できます。

(パソコン閲覧向けに音声読み上げ機能を追加しました。 [2012/4/26])

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<冊子ご利用上の注意>

  1. 本冊子は個人での使用を目的として作成したものです。本冊子をセミナー、 講演や講義などの資料あるいは教材として使用する場合には、必ず監修・執筆・編集・発行者を明記してください。
  2. 本冊子はご自由に印刷し、無料配布していただけます。 ただし、必ず全てのページを含めてください。また、営利目的での利用は固く禁じます。
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  5. 本冊子に出てくる医薬品の商品は一部を示したものであり、実際には多くの医薬品が販売されています。

冊子の提供実績

以下の施設等のご協力により、一般の方へ冊子の配布をおこなっています。

■ 第 2 版

  • ・22 の協力医療機関(病院薬剤部、薬局)への配布[各施設の受付への設置・配布等]
  • ・全国 47 都道府県の危機管理課・防災課、健康福祉課・保健医療福祉課などへの配布(98 箇所)

■ 第 3 版

  • ・全国の県立図書館、東南海地域の市立図書館など(158 施設)への配布
  • ・希望自治体・施設への配布

このほか、本ダウンロードページから印刷いただき、自治体や各種団体での市民講座などでご活用いただいています。